大阪出発、関西キャンプ場レポートブログ。
奈良県十津川村の「つり橋の里キャンプ場」について、個人的な感想を口コミとしてまとめておきます。
つり橋の里キャンプ場は、2012年に初めて訪れて以来、ずっとお気に入りのキャンプ場です。
周囲は豊かな自然に囲まれ、夜は満天の星空、全てフリーサイトで広々としたキャンプ場です。
「これ以上良い環境って何?あるの?」って感じです。
つり橋の里キャンプ場について
アクセス
大阪府のほぼ中央に位置する我が家から、下道のみで2時間ほどで到着。
奈良県吉野郡十津川村谷瀬一番地
※近くに「谷瀬つり橋オートキャンプ場」という似たような名前のキャンプ場があるので間違えないように注意。
キャンプ場のある十津川村までは、我が家のカーナビには存在しないような新しい道がどんどん整備されており、この数年の間でとてもアクセスが良くなっています。
以前はグニャグニャの細い道を通るしかなく、「これが酷道か」という印象でした。
酷道(こくどう)とは、同じ響きの国道にかけた言葉。
通りにくい道への皮肉を敬意を込めてそう呼ぶ。
料金
2020年、新型コロナウィルスの流行以降、予約制の導入&料金体系の変更がありました。
・子供1人につき500円/泊(小学生は2人まで無料)
・駐車代 普通車1台につき2,000/泊、キャンピングカー1台につき3,000/泊
・2泊目以降は1泊につき駐車代を1,000円割引き
・繁忙期は追加料金が1泊につき1,000円
・テント・タープは各1張りまで
・IN 8:00~16:00 / OUT 8:00~16:00(繁忙期はOUT 12:00まで)
わが家が4人(幼児2人含)で2泊利用した際の総支払額は7,000円でした。
お盆に訪れた際は9,000円でした。
小学生2人まで&連泊する場合には、なかなかリーズナブルな価格ではないでしょうか。
以前は、予約不要だったので、飛び込みで行きやすかったつり橋の里キャンプ場。
予約制となり、前もって予定を立てなければ行けなくなりました。
ちなみに、以前の料金は、昔ながらの(?)タープを建てたら追加で1,000円とかでした。
施設
サイト
フリーサイトとなっており、全ての場所に車横づけ可能です。
場所は先着順で、電源などはありません。
最初に埋まりだすのは、日陰が多く、綺麗なトイレにも近い「松林エリア」だと思います。
「松林エリア」を抜けると、「砂利エリア」が広がっています。
砂利エリアの方が広く、川側と山側にわかれています。
私は、川が見えやすく、開放感のある砂利サイトの方が好きですが、日陰はほぼありません。
ちなみに、設営禁止の通路が設定されておりますが、たまに通路ど真ん中に設営して注意されている方を見かけますので、入場時にもらえる地図をよくご確認ください。
※2020年以降、全面直火禁止になっています。
(以前は砂利エリアで直火が可能だったと思います)
管理棟
入場時、車に乗ったまま受付を行います。
名前と予約番号を聞かれるので事前にメールで確認しておきましょう。
薪や氷、アイスクリームなどの販売と、道具レンタルなどもあります。
炊事場
大き目の炊事場と、小さな流しが複数あります。
どれもステンレスのシンクで、比較的きれいに掃除されていると思います。
残飯処理などは利用者側のモラル次第ですしね…
吊り橋の真下の炊事場の外には、砂や炭を洗い流すための洗い場があります。
松林エリアの東屋近くの炊事場の裏には、簡易なホース式シャワーが設置されています。(コインシャワー利用中止期間だけかも?)
トイレ
管理棟付近のトイレは、木のにおいがする綺麗なトイレへと生まれ変わりました。
ここは清潔さがキープされており、トイレにうるさい紳士淑女の方々も気持ち良く利用できると思います。
キャンプと言えばボットンだろ?という昔気質の貴殿もご安心ください。
砂利サイトにあるトイレは、なかなかタフなトイレです。
トイレというか、ベンジョです。
男性用小便器はドアなしフルオープンです。
さらに水は流れなかったと思います。
このトイレなら、背中に視線を感じながら小便器(機能的には、ほぼ壺です)に用を足すという、タフでワイルドな体験ができます。
平成~令和生まれのウォシュレット当たり前世代には、このトイレもインスタ映えするオシャレ体験になることでしょう。←適当
とりあえず、このあたりにテントを立てるのはお勧めしません。(特に女性)
ベンジョ「壺に用を足す野郎たちの背中を眺めながらご飯を食べたくなかったら、素直に別のところへ行きな…」
コインシャワー
コインシャワーもあります。
※2020年現在、新型コロナ対策で使用禁止となっております。
近くに温泉もありますが、片道20分ほどかかります。
すれ違いがやや困難な道もあるので、運転が不安な方は、シャワーで済ませてしまうのも良いかもしれません。
無料の水シャワーがあるので、夏場はドライシャンプーなどと併用して乗り切るのもありかも?
コインランドリー
洗濯機、乾燥機もあるので、真夏や長期間のキャンプでも安心。
ドラム缶風呂
ドラム缶風呂つきの貸し切りサイトがあります。(1組限定+2,500円)
イメージと違って、建物内にある綺麗なお風呂です。
風呂付の貸し切りサイトと考えると、結構良さげに思います。
バンガロー
バンガローは大きさで料金が異なります。
例えば6人用で+3,000円(+人数料金+駐車料金)です。
テントをレンタルすると考えても、結構リーズナブルではないでしょうか?
ただし、冷暖房無しです。
温泉
キャンプ場の近くには温泉があります。
つり橋の里キャンプ場より、車で15~20分ほど
大人660円 小人330円
午前11時~午後6時最終受付(2020年8月時点/新型コロナ対策中)
大ホールや会議室があり、趣のある温泉という感じではないですが、とても清潔感のある施設です。
また、繁忙期(お盆など)はかなり混雑していました。
駐車場が満車になり、車であふれかえっていたので入浴を諦めたこともあります。
ちなみに、もう少し時間をかければ、湯泉地温泉・十津川温泉・上湯温泉などの選択肢もあります。
肌寒い季節などは温泉巡りも良いかもしれません。
気温
つり橋の里キャンプ場の気温は、街中とそれほど変わらないかもしれません。
8月中旬で、日中が35℃、一番気温が下がっても25℃くらいはありました。
インナーテントに入ると、少し熱く、寝苦しかったです。
夏場、風通しの悪いテントを使う場合は、扇風機がある方が寝やすいと思います。
つり橋の里キャンプ場のここが良かった!
日本一の吊り橋の真下
つり橋の里キャンプ場は、谷瀬の吊り橋の真下にあるキャンプ場です。
吊り橋が掛かっている青空が何とも言えず良い景色なのです。
満点の星空
初めて訪れたときは、満天の星空に感動しました。
流れ星も良く見えます。
清流 熊野川(十津川)で川遊び
熊野川(十津川とも呼ばれます)の水はとても透き通っており綺麗です。
水の冷たさですが、外気温35℃で、水温は21℃前後でした。
これは、体まで浸かれるかは「人による」というくらい。
結構冷たいと思ってもらった方が良いです。
また、7月、8月と連続で訪れた際、川の感じが何だか変わっているような…?
7月にはなかった小さな支流や、水溜まりみたいなものが意図的に作られており、すごく遊びやすくなっているように感じました。
スタッフの方に少し聞いてみた感じだと、この8月は川の水がかなり減っているとのことでした。
その他に、車の乗り入れで河原の地面が下がってくるらしく、お盆前に整備が行われていたそうです。
その時に遊びやすいようにしてくれていたのかもしれません…?(未確認)
チェックアウトがのんびり
こちらのキャンプ場は、チェックインが8:00~16:00、チェックアウトも8:00~16:00です。
撤収が16時までとなると、かなりのんびりできます。
ただし、繁忙期は12:00チェックアウトとなります。
フリーサイト&先着順なので、チェックインは早めがおすすめです。
連休の途中でも、デイキャンプの方が空けた割と良い場所が空いていたりしますよ。
広々フリーサイト
最大300張の大きなキャンプ場です。
区画を気にしないで良いフリーサイトは、キャンプの楽しみを更にアップしてくれると思います。
秘境の割にアクセス良好
最初に訪れたときはかなりひどい道を通って行った記憶があったのですが、いつの間にか道路が整備されアクセスが良くなっています。
一部、幅が狭くて暗すぎるトンネルや、すれ違いが困難な区間もありますが、大半は快適に走れます。
ゴミ引き取り
ゴミはキャンプ場で引き取ってもらえます。
が、決められた分別方法にしっかりと協力しましょう。
ゴミを持ち帰りにすると、道中で捨てる人が現れるため、キャンプ場の方で引き取っているとのことです。
ただ、分別されていなかったり、捨ててはいけない物を捨てていく人も少なからずいるようです。
最低限のマナーは守りましょう。
つり橋の里キャンプ場のここがイマイチ?
つり橋を渡る音が常に聞こえる件
谷瀬の吊り橋を訪れる観光客は結構多いです。
キャンプ中は橋の上を歩く時のカタカタ音と悲鳴や話し声などが上から常に聞こえてくると思ってください。
ちなみに、深夜の12時でも叫びながら渡る人は現れます。
「ヤバイって!お前マジ揺らすなって!」
カタカタ…カタカタ…
「あ、流れ星!ヤバ!マジヤバ!!」
カタカタ…カタカタ…
私は全然気にならないのですが、気にする人は気になるかもしれませんね…
観光客の帽子が空から降ってきたこともあります。
(危ないので、橋の真下は設営禁止になっています)
一部のトイレがヤバイ件
キャンプ場奥にあるトイレはなかなか年季が入っています。
Mr.ボットン便所です。
ウチの嫁が初めて「つり橋の里キャンプ場」を訪れた後、ずっとリピートを渋っていた理由がこれです。
トイレ問題は、つり橋の里キャンプ場唯一の弱点といってイイでしょう。
しかし、近年、綺麗なトイレが管理棟付近に出来ました!
ウォシュレットではありません。
綺麗なボットン便所 簡易水洗です。
とりあえず、トイレ問題が気になる人は、管理棟付近の林間サイトなどを陣取ると気にしなくて済むと思います。
ペットOKな件
つり橋の里キャンプ場はペットOKのキャンプ場です。
私個人としては、実家で犬を飼っていたというのもあり、通り過ぎるワンちゃんを見るのが楽しみなタイプの人間です。
私にもっとコミュ力があれば、すぐにでもモフモフしに行ってることでしょう。
しかし、この件については、動物が苦手な人の立場で考えたことを優先して書いておきます。
ちょっとのことですぐ吠えるような犬がそばにいたら、正直うんざりするでしょう。
場内で犬を散歩させるということは、当然トイレも場内のどこかでしているわけです。
もし、自分のテントのすぐそばで用を足されたらそれはもう最悪な気分になるかもしれません。
その他諸々、飼い主のマナーに頼る部分が多いです。
動物NGな人にとっては、ペット可がプラスに働く要素はないような気がします。
川の流れがなかなか速い件
雨が続いて川が増水したりすると、天気が良くても遊泳が難しい場合があります。
そういう場合、川遊びを目的に来ていたとしても、諦めるしかありません。
また、水量が少なくても流れはそれなりに速かったりもします。
小さな子供の親としては、フローティングベストなどを着用していない子供を見ると正直怖いです。
また、大人でも無理はしないようにしましょう。
自然の川なので思い通りにならないことが当たり前なのですが、川遊びを楽しみにしてくるとガッカリする場合もあるということで、あえてイマイチな点に挙げています。
おすすめのシーズン
我が家は4回訪れていますが、全て夏(水遊びが出来る季節)に行ってます。
やはり綺麗な川があるので、水遊びのシーズンが一番オススメです。
また、場内マップにも記載されていますが、季節ごとの楽しみもあるようです。
4月は桜、10~12月には場内でなる柚子を料理に使えるようです。
また、9~11月はクルミの木にリスが来るそうなので、一度見てみたいですね。
ちなみに、入り口はかなりの坂道なので、雪や凍結の心配がある冬に現在の車(セレナ)で訪れる勇気はないです…
十津川村は積雪はあまりないらしいですが。
寄り道スポット
谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)
生活用の鉄線吊り橋として日本一の長さを誇る谷瀬の吊り橋は、キャンプ場から歩いて行けます。
実際に吊り橋の前に立つと、スリル満点です。
真ん中に近づくにつれて揺れます。
というか、真ん中に辿り着いたことないですけど。
というのも、私と嫁は、2回チャレンジして2回とも引き返しています。
高所恐怖症の人は無理しないようにしましょう…!
蕎麦甘味処 風庵
この付近に来ると絶対に立ち寄るのが「そば処 風庵(ふうあん)」
完全にうどん派の私ですが、ここではお蕎麦を頼みます。
コシのあるお蕎麦と、お店の雰囲気がお気に入りです。
ちなみに、結構混んでいる上、駐車台数が少ないのでご注意を。
まとめ
つり橋の里キャンプ場へ行ってみた感想をレビューしてみました。
広々としたサイトで自然を満喫できるつり橋の里キャンプ場。
キャンプ初心者からベテランまで、幅広い層が様々なスタイルで楽しめる、懐の深いキャンプ場だと思います。
総合評価 95点
環境
秘境十津川にあり、周辺環境は最高。
山と川と満天の星空が揃っており、街中の喧騒から離れてゆっくりするのに最適な環境。
アクセス
大阪の真ん中から下道で2時間ほど。
一部すれ違い困難な部分もありますが、距離的にはそれほど長くはない。
対向車を気にしておけば問題ないレベル。
施設/サービス
特別何かのサービスがあるわけではないが、売店やレンタルはあり。
施設の管理も必要十分にされており、1日数回、管理人さんが原付や軽トラで見回りされています。
入場してしまえば、干渉されることはほぼなく、利用者にある程度ゆだねてくれている感じ。
ちなみに、チェックアウトが16時と遅いのもポイント高し。
リピート確率
すでに何度もリピートしている、大好きなキャンプ場です。
これから先も何度も訪れると思います。
うまく言葉に出来ないのですが、心が開放されて落ち着ける場所なんですよね。
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