わが家のキャンプ用テーブルは、コールマンのコンフォートマスターシリーズのバタフライテーブル120。
すでに何度も使っていますが、オートキャンプ用のテーブルとしてかなり優秀だと思います。
ただし、お値段19,800(税込)(2020年1月時点)
このテーブルの購入を迷っている方は、この価格設定に少し引いている方も多いんじゃないでしょうか?
キャンプ入門ブランドのイメージがあるコールマンのテーブルとしては、やはりお高く感じますよね。
実際、コールマンの普通の折り畳みテーブルなら半額以下で買えますし、それで十分役割を果たします。
それでも、私がこのマスターシリーズのバタフライテーブル120購入に踏み切ったのは、
ファミキャン用テーブルに求められる機能のほとんどを満たしているから。
楽天やAmazonといったオンラインショップでの取り扱いがないからか、意外とレビューや口コミが少なめのコンフォートマスターシリーズのバタフライテーブル120。
使ってみないとわからない部分も含めて、出来るだけ詳しくレビューしていこうと思います。
コンフォートマスターバタフライテーブルの良いところ
長くなるだろうが、とりあえず挙げていきます。
天板がすごい
コンフォートマスターバタフライテーブルの特徴と言えば、この天板。
木目調のテーブルなんていくらでもあると思われるかもしれませんが、このテーブルの天板には僅かな凹凸があります。
複雑なパターンと色合いによって、リアルな木っぽさを感じさせます。
これは、見た目だけを再現したプリントシートのチープさとは別次元の質感です。
濃い目のブラウンも程よい重厚感を醸し出します。
店頭で実物をスベスベしていただきたいところです。
本物の木を使うとどうなの?
質感を重視するなら本物の木材を使用すれば良いと思われるかもしれませんが、木って結構重いです。
コンフォートマスターバタフライテーブルのような天板を木材で再現すると、持ち運びに向かない重量になることは容易に想像できます。
例えば、同じコールマンのコンフォートマスターシリーズで、バンブーラウンジテーブルというのがありました。
この天板には竹の集成材が使われており、天板の質感は非常に良好です。
購入を検討し、店頭で実物も見ましたが、重すぎるということで却下となりました。
天板サイズは、コンフォートマスターバタフライテーブルよりやや小さい約100×70cmなのに、重量は約9.9kgもあったのです。(天板の厚み1.5cm)
約10kgというのは、持ち運びだけを考えればそれほど問題ない重さです。
しかし、展開や組み立てを一人でする時にしんどく感じるラインは超えてるかなと思います。
見た目の割に軽い
見た目には重厚感のある天板ですが、軽量で強度に優れたグラスファイバーが使用されているため、意外と軽く仕上がっています。
その重さ、約5.7kg
購入当時(2018年)、木の質感をここまで再現しながら、このくらいの軽量さを実現したテーブルというのはほかに見当たらなかったと思います。
実際に持ってみても軽いです。
重さに関して文句をよく言う嫁様も「重い」とは言いませんでした。
「高い」とは言ってた気がします。(値段が…)
他のテーブルと比較
では、コンフォートマスターバタフライテーブルの重量がどれくらいか?
同じコールマンの似たようなテーブル同士を比較してみました。
テーブル名 | 重量 | 天板サイズ |
コンフォートマスターバタフライテーブル/120 | 約5.7kg | 120×70cm |
ナチュラルウッドロールテーブル/120 | 約5.1kg | 125×70cm |
ナチュラルモザイクリビングテーブル/120プラス | 約4.5kg | 120×60cm |
一番重いやないかい!
そうなんです。
特別軽いわけではないことに私もビックリしているところです。
ただし、適度な重さは欠点ではありません。
なぜなら、テーブルにむやみに軽量性を求めると、テーブルが不安定になります。
子供が変な体重をかけたりしてひっくり返っても困ります。
キャンプで調子に乗りすぎて、ぶつかったり、蹴飛ばしたりすることもありますよね?(子供も大人も)
重たくするにもお金はかかると思いましょう。(強引)
そもそも、これより少し軽くなったところで、長さ120cmある折り畳みテーブルをリュックに入れようとか思う人はいないでしょう。
ファミキャン用のテーブルで許容できる重さとは
ではでは、ファミキャンでオートサイトに行く場合のテーブルの重さはどれくらいまでが良いのか?
何十回とテーブルを開いたり閉じたりした経験から言いますと、持ち上げたままで展開/撤収することが容易なレベルの重量であれば全く問題ないと思います。
そういう意味では、コンフォートマスターバタフライテーブルの5.7kgは全く問題ない重量です。
片手でも保持できる重さなので、ずーっと持ち上げたまま(空中に浮かせたまま)、脚を畳んで天板を閉じるといったことが出来ます。
これが10kg近くになると、途端にしんどくなるのです。
重すぎると、テーブルのどこかを地面につけたりしないとスムーズに片づけられなくなるというか…
地面が濡れてるときや、汚い時などは撤収に気を使いますし、砂利などでガリ傷がつきそうですごい嫌じゃないですか…?
実は剛性がすごい
見た目とか軽さだけで2万円も払えないよ!
価格設定に納得できる何かを頂戴よ!
と言われそうですが、私も同じことを思ったんですよ。
そして、テーブルを買うときに、その疑問を店員さんにぶつけているのです。
このテーブル、他の似たような折りたたみテーブルと何が違うんだい?
天板だけの差にしては正直、値段差ありすぎじゃない?
正直なところをぶっちゃけなYO!
店員さん「愚かなり、まんぷくスライム!
このテーブルの真骨頂は天板にあらず。
この剛性こそ、コンフォートマスターたる所以よ…」
こ…これは…っ!!
コールマンの展示会にも参加したという店員さんによると、見た目だけでなく、骨格部分がしっかりと作りこまれているというではないですか。
それからというもの、剛性を意識して折りたたみテーブルを見るようになったのですが、確かに違うと感じます。
コンフォートマスターバタフライテーブルに比べたら、ロールテーブルなんてフニャフニャです。
例えるなら、「おせんべい」と「カントリーマアム」です。
コンフォートマスターバタフライテーブルも、設計上のクリアランス(寸法的な余裕)が設けられているので、全く動かないわけじゃないんです。
ただ、平らな地面であれば机がぐらつくという感覚はほぼ感じたことがないです。
寸法的にはほぼ同じナチュラルモザイクリビングテーブル/120プラスなんかと比べても、剛性の違いはハッキリと感じられるかと思います。
2020年のコールマンの新作として、コンフォートマスターバタフライテーブルと同じようなスペックのフォールディングリビングテーブル120というのが発売されるそうです。
コンフォートマスターバタフライテーブルの廉価版扱いだと思いますが、私的にはこの『剛性の差』が値段の差に現れるのではないかと勝手に予想しています。
(でもロースタイルが高さ40cmくらいになるのは羨ましいぞ…)
テーブルは広くてシンプルがGOOD
広いことは正義
バタフライテーブル120は、キャンプ用のテーブルとしては大きめの部類です。
使用時の天板サイズは、120×70cm
ダイニングテーブル選びの際によく言われる、食事をする際の1人あたりの必要面積というのは幅60cm×奥行40cmが目安とよく言われます。
4人の場合、最低でも120×80cmは欲しいということですね。
いや、よく考えてくださいよ。
家じゃねぇし。
キャンプ場で実際に使ってみると、かなり広く感じると思います。
とりあえず、4人で使うなら余裕と思ってOKでしょう。
4人で使ってるけど足りないよっていう人は、何並べてるか教えてください。逆に。
シンプルは正義
天板や本体の剛性は非常に優れたバタフライテーブルですが、構造としては、昔からあるシンプルなものです。
ロールテーブルのように天板と脚をバラしてコンパクトに収納することはできません。
その分、「設営」と「撤収」は早くて簡単です。
子連れのファミキャンにおいて、設営と撤収に時間をかけずに済むというのは結構大きなメリットと思います。
たとえ、数分の差だとしても、その積み重ねで子供のご機嫌を損ねることになることも…
シンプルだから掃除が簡単
コンフォートマスターバタフライテーブルは稼働部位が少なく、天板がフラットなのでふき取りが簡単です。
(廉価なバタフライテーブルでは、アルミのフレームに天板をはめ込んでいるので、段差などがある場合が多いです。)
フラットな天板は拭き掃除が簡単なので、子供が焼肉のタレをこぼそうが、ジュースをこぼそうが、仏の心で対応することが可能です。
ロールテーブルの上に何かこぼそうもんなら、私は平常心で居られないと思います。
様々なスタイル対応
テーブルの高さが44/60/70cmに調節可能です。
部品を外したりすることなく、ワンタッチで調節することが出来ます。
ロースタイル(高さ44cm)
このテーブルのロースタイルは、一般的なローテーブルより少し高めの44cmです。
ローチェアを使用したスタイルであれば、この少し高いのが意外と良いです。
わが家では、コールマンのコンパクトフォールディングチェア(座面高約28cm)を使用しています。
テーブルで食事をする際などに、前かがみになりにくいです。
また、テーブル下に足を入れる場合でも、天板と干渉しにくくなります。
さらに、ユニフレームのフィールドラックを2段重ねにすると高さがほぼ同じです。
(焦げたピザは気にしないでください…)
ステンレス天板を使用すれば、熱いものでも気にせず置けるようになります。
ただし、44cmあると、お座敷スタイルには向いていません。
地べたから使うには少し高すぎるからです。
もう一段階下がって、40cm弱にもなるならパーフェクトだったんですが…
ラウンジスタイル(高さ60cm)
コールマンのコンフォートマスターシリーズが提唱するラウンジスタイルというのが、この高さですね。
一般的なダイニングテーブルでも、少し低めの高さにすると、くつろぎ感が増すように感じる傾向があるそうですよ。
ハイスタイル(高さ70cm)
スタイルの変化も見越した場合、最もベーシックなテーブル高70cmというのは確実に押さえておきたいところです。
以前のコンフォートマスターシリーズのテーブルでは、高さ調整できるモデルでも、なぜか70cmには出来なかったんですよね…
実際、立ったり座ったりが一番楽なのはハイスタイル。
お客さんが来た時などに、一般的なダイニングテーブルにくっつけて使用することも可能ですよね。
コンフォートマスターバタフライテーブルのここがイマイチ?
値段が高め
¥19,800(税込)(2020年1月時点)
やっぱり高い…
やはり、ここが一番のネックでしょう。
また、マスターシリーズのWEBでの正規販売はコールマン公式サイトのみとのことです。
楽天やアマゾンでは売っていません。
諦めて実店舗に足を運びましょう。
持って帰る時のことも考えておかないと、箱も大きいですよ…
収納サイズが大きすぎ
収納時の長辺120cmはやはり大きいです。
Mクラスのミニバンでも、縦向きに積むとギリギリです。
寝かせて積むと、他の物や2列目とも干渉しますので、積載に大きな制限が出ます。
2020年の新作として、少しコンパクトなマスターシリーズのバタフライテーブル90というのが出るそうですね。
お座敷スタイルに使えない
ロースタイルが44cm。
これは、地べたに座って使うには少し高すぎます。
35~40cmくらいにも調節出来たら、全てのスタイルでこのバタフライテーブルを使うことが出来るのに…
個人的には、最もイマイチだと思う点です。
というか、非常に勿体ない。
細かな点
折り畳んだ時に出てくるこの出っ張り、結構邪魔です。
収納時、この出っ張りを必ず上にする必要があり、上下が固定化されてしまうのです。
無理やり粗探しすると、天板側面の木口の仕上げ(わずかな隙間)もやや気になります。
テーブル使用中は見えない場所なんですけどね…
まとめ
というわけで、コンフォートマスターのバタフライテーブル120について熱く語ってみました。
あらためてまとめてみますと…
良い点
- 天板が見た目の良さと軽量さを両立している
- テーブルとしての剛性も高い
- 広く使えて楽、設営と撤収が楽、掃除も楽
- 高さ調節できる
悪い点
- 収納サイズはとにかく大きい →擁護のしようがない
- 値段が高い →長い目で見たら価値あり
- お座敷スタイルでは使いにくい高さ →お座敷しない場合は関係ない
天板の質感やテーブルとしての基本性能を高めつつ、必要十分な軽量化が図られた、マスターシリーズの名に恥じないテーブルでしょう。
ファミリーキャンプ、オートキャンプ向けに特化したテーブルの中では、名作だと思います。
悪い点(特に収納サイズ)さえ許容できるなら、ぜひ!
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