今回は、キャンプでのお座敷スタイルで使用する椅子に関してです。
座椅子、座布団、あぐらチェアなどいろいろあって迷いますよね。
家で使っているものを持ち出す場合でも、収納性、屋外使用に適した素材かなど、いろいろな問題がつきまといます。
私は、家の中でもキャンプでも使えそうな、ちょっと変わった座椅子を選びました。
折り畳み式で、軽量、コンパクト。
本体は強度に優れたエンジニアリングプラスチック製で、水や汚れにも強く、クッションを外して丸洗い可能。
アウトドアでもインドアでも活躍しそうなこの座椅子、オリバックチェアといいます。
実は、正しい姿勢を習慣づけるためのトレーニングチェアなのです。
なので、キャンプ用座椅子としてこれを選ぼうと思う人は少ないかもしれません。
そんなオリバックチェアに今まさに座っている私からの口コミをお届けします。
OriBack-オリバックチェアとは?
クラウドファンディングサイトとして有名なMakuake(マクアケ)で目標金額の2108%を達成した姿勢トレーニングチェア。
OriBack Chairは、正しく座ることの効用を科学したシーティング理論・ポジショニング理論・シッティング理論、姿勢学理論をベースに、人間工学に基づいた設計により開発。
漢方医学博士Dr.Choi と銀座の治療院が国内で検証・監修し、正しい座り方の感覚を掴み、良い姿勢が身につく姿勢トレーニングチェアです。
引用元:Makuake(マクアケ)|クラウドファンディング
日本でのモニターの結果、座った瞬間、楽に感じた人が90%以上とのことですから、かなりの確率で楽に感じるということですよね?
オリバックチェアに座りながらこの記事を書いている私の感想↓
背筋が自然と伸びるため、確かに楽チンな気はします。
スペック
収納時:厚み11cm
重さ:1.2kg
本体は湿気や汚れにも強いプラスチック製で、クッションの生地には撥水加工済。
クッションを取り外して洗うことも可能なので、家でも外でも使えます。
実際に座ってみた感想
オリバックチェアは、椅子の上でも床の上でも使えます。
私が使った感想として、椅子と床では座り心地の方向性がちょっと違うように感じました。
そのあたりを解説します。
椅子に座った場合
オリバックチェアは、座面が少し弧のようになっています。
そのため、普通に座ると太ももが座面の前側を抑える感じになります。
すると、座面後ろ側が上にあがり、腰の部分を背もたれが押してくる感じになります。
背もたれは腰くらいまでしかありませんが、常に背筋を伸ばすように腰を支えてくれるので、確かに姿勢が良くなっている感覚があります。
無理矢理、猫背になろうとすると、腰を押す力が強くなり、猫背になるのがしんどく感じます。
その結果、正しい姿勢が自然とキープ出来ているのでしょうか?
確かに長時間座ってても疲れにくいような気がします。
(これを書いた際は3時間ほど座り続けていました)
ただ、お尻のクッションは少し薄めなので、好みによっては、座布団など追加するのもありかもしれません。
また、椅子の上で使用する場合、後ろに寄り掛かるような用途には向いてません。
床の上で使った場合
床での使用と椅子での使用で大きく違うのが、
- お尻の包まれ感
- ちょっと後ろに寄り掛かかっても、ちゃんと支えてくれる
オリバックチェアを床の上で使用した場合、弧になった座面にお尻がすぽっとハマったような感じになります。
椅子で使う場合は、座った時点で連動して背中がサポートされている感じがありましたが、床で使う場合はこの段階ではとくに背もたれの干渉はありません。
この「背もたれがサポートしてこない状態」というのは、背筋が不自然に伸びすぎている状態かなと思います。
ここから、少し楽な姿勢(自然な姿勢)になろうとすると、私の場合はすこーし後ろへ寄り掛かる感じになります。
すると、途端に背もたれが腰をサポートしにやってきます。
背もたれから適度な反発が感じられるこの状態が、自然と背筋が伸びて楽な態勢なのかなと思います。
試してみよう
言葉で説明しても何だか良くわかりませんね…
試しに、その場で三角座りしてみてください。
三角座りで背筋を伸ばしたままにするのは意外としんどく、猫背のほうが楽に感じませんか?
なんと、オリバックチェアを使って三角座りすると、背筋を伸ばしたままでも自然な姿勢で楽なんです。
少し後ろに寄り掛かれることと、それに連動する背もたれのサポートによって、楽な姿勢が勝手にキープされるんじゃないかと思うのですが。
とりあえず、「床置きの三角座り」はオリバックチェアの効果を感じやすいと思います。
興味のある方は、実店舗で見かけたら試してみてください。
オリバックチェアの良いところ
持ち運びに最適
折りたたむとコンパクトになり、重量も軽いです。
元々、姿勢トレーニングチェアということで、リビングから書斎、オフィス内での移動など、いろいろな場所へ持ち運ぶことを想定されているようです。
ヘリノックス公式によると、タクティカルチェアの収納時重量が1200g。
ヘリノックスとオリバックチェアの重さはほぼ同じです。
アウトドアでの使用が可能
本体やクッションは丸ごと洗うことが可能なので、屋外での使用にも神経質にならずに済みます。
また、車の助手席などでも使えるらしいので、キャンプ場への道中にも姿勢をサポートしてもらえます。
※運転席での使用は控えましょう。
インドアでも使用が可能
椅子の上はもちろん、畳やフローリング、ベッドの上で使ったりすることが本来の用途。
屋内のどこに座る時でも使える感じです。
オリバックチェアのここがイマイチ
お値段…
¥ 13,750(税込)!
タクティカルチェアの本体価格は13,800+税。
税抜きヘリノックスと税込みオリバックチェアの価格はほぼ同じです。
正直、定価ではちょっと手を出しにくいお値段です。
キャンプのためにヘリノックスも買えそうな価格でオリバックチェアを選ぶなんて変態でしょう。
ただ、フリマアプリやオークションには安く出ていることがあるので、定価より安く入手出来る可能性があります。
また、東急ハンズなどの実店舗で取り扱いがあるため、実物を見てから決めることができます。
底が硬い問題
本体がプラスチック製のため、硬いです。
特別尖ってるわけではないですが、畳やフローリングに直置きは避けた方が良さそうです。
わが家ではIKEAで購入した激安のペラペラクッションを敷いてます。
立ちそうで立たんのかい問題
なんかこのまま立てて収納出来そうに見えますよね?
だんだん開いてきて、この後倒れました。
立てたまま収納も出来れば、本当によく考えられたプロダクトだなと改めて思ったことでしょう…
なぜオリバックチェアを選んだのか?
ここで少し、キャンプで定番の座椅子系を選ばず、あえてオリバックチェアを選ぶまでの経緯も記載しておきます。
結局、定番の椅子が欲しくなりそうなので、抑止力的な意味も込めて。
定番にしなかった理由
キャンプで使えそうな座椅子やローチェアを探すとなると、まず出てくるのはこのあたりでしょうか?
- アウトドア座椅子の元祖クレイジークリーク
- 見た目がカッコイイ、ブルーリッジチェア
- エーライトやヘリノックスなどのあぐらチェアやローチェア
それぞれ定番で、キャンプらしさも抜群の名作揃い。
オリジナルブランドのものなら、昨今、重要視されている「映え度」でも平均点は超えているんじゃないでしょうか。(わからんけど…)
クレイジークリーク系のアウトドア座椅子
座り心地と携帯性のバランス的に間違いが無さそうな一品。
元祖って感じも良い。大阪人は元祖が好きらしい。
ただ、ミニバンでファミリーキャンプがメインのわが家では、携帯性はそこそこにして、座り心地により重点を置きたいところ。
そうなると、値段のわりにどうなのかといった疑問が浮かびます。
様々なメーカーから出ている類似モデルについては、もはや座り心地は二の次という印象を受けたので購入見送り。
ブルーリッジチェアなど木材を使ったもの
見た目は抜群で、もはや家具ですね。
その分、お値段も高すぎて、値段と出番が釣り合わない可能性が大です。
家具なら家でも使えば良いんですが、わが家で使うようなイメージは沸きませんでした。
リビングにローソファがあるしね…
その他デメリットとして、木材なのでやや重めで嵩張ること。
あと、組み立てが面倒。
(木を差し込むだけでも面倒は面倒)
木を使ったエルゴライフチェアという座椅子のような物もありますが、これは座面が硬くてクッションが欲しくなるらしいし…
また、木材を使ったタイプは、類似品でもそれなりのお値段だったりしますので、購入見送り。
憧れの軽量ローチェア、ヘリノックスやエーライト
一度は手に入れてみたい、超軽量タイプのあぐらチェアやローチェア。
お座敷ではないロースタイルで使用するようなチェアは持っているので、微妙に役割が重複します。
重複しているのに買い足すにしては、お値段がお高めです。
安い類似品もありますが、軽量・コンパクトをそこまで追求していない私。
これらのタイプの椅子に憧れている理由は本家のブランド名のみです。
ノーブランドの軽量タイプは「組み立てが面倒なただの椅子」という認識。
ヘリノックスタイプの椅子を家族分片づけているよそのお父さんを見て「面倒くさそう…パイプ椅子最強だわ」と思ったズボラな私には絶対向いてない気がします。
というわけで、購入見送り。
何を重視するか?
そんなこんなで、お座敷スタイル定番のチェアをなかなかポチれなかった私。
定番チェアを買わなかった理由から、重視している点をまとめてみると…
- 椅子として、それなりの座り心地
- どうせ買うなら家でも使えるもの
- 組み立てが出来るだけ簡単
こうなったら、普通の座椅子でコンパクトなものを探すことにしました。
出会いは突然に
そんな中、最近よく見る、姿勢矯正をするためのクッションなどが目につきます。
壊れかけの物欲が暴走し、なぜか姿勢矯正系のクッション探しをはじめる私。
姿勢トレーニングクッション探しを始めて少しした時…
ふと覗いたクラウドファンディングサイトで芝生の上に座椅子を置いてくつろぐ 違和感たっぷりの 画像発見!
どうやらオリバックチェアのレジャータイプという商品らしい。
しかし、すでにクラウドファンディングのプロジェクトは終了していました。
レジャータイプではない、普通のモデルなら継続して販売されていました。
- 楽に座れるうえ、姿勢トレーニングまで出来る
- 地べたでも椅子の上でも車の助手席でも、座るシーンであれば大体使える
- 折り畳み、持ち運びがしやすい
- ベースがプラスチックなので水や汚れに強い
- 本体が丸洗いでき、乾かすのも簡単
購入
キミにきーめた!
自分が探していた条件にピッタリ当てはまる椅子を見つけてテンションの上がる私。
さーて、お値段は…¥ 13,750(税込)?
やーめた!
※冗談ではなく、本当にやめるつもりでした。
その後、オークション/フリマで安く売られているものを見つけたので、思い切って購入しちゃいました。
まとめ
こうして、私の「キャンプでも家でも使える座椅子探しの旅」は終わりましたとさ。
そんなこんなで、私はオリバックチェアをキャンプ用座椅子としても使用することにしました。
ただ、冬になったため、わが家はキャンプに行けてません…
(冬キャンデビューは子供がもう少し大きくなってからかな?)
来年のキャンプ開きでは、お座敷スタイルでオリバックチェアデビューさせようと思います。
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